混合栓の水道からの水漏れは直せる?構造や仕組みと修理方法を解説

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混合栓の水道からの水漏れは直せる?構造や仕組みと修理方法を解説

混合栓から水漏れすると自分では直せないと感じるかもしれません。
取扱説明書を読んだら混合栓の構造が複雑に思え、自分の手には負えないと考えてしまいがちです。

しかし混合栓の構造は思ったほど複雑ではなく、水漏れの仕組みも難しくありません。
水漏れの原因によっては自分で修理することが可能です。

今回は家庭で使われている混合栓の種類と構造について詳しく解説します。
混合栓の種類ごとに、水漏れがどのように発生するのかという仕組みも説明していきます。
自分で混合栓の水漏れを直す方法も紹介するので参考にしてください。

家で使っている混合栓の水道には色々な種類があるのですか
子レンジャー
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親レンジャー
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混合栓にはいくつかの種類があります。種類と構造を知っておくと水漏れ修理の役にも立つので説明しますね

混合栓にはどのような種類があるの? 

混合栓の種類は3種類 使っているのはどのタイプ?

混合栓の水道から水漏れが発生した時、自分で修理ができたらよいのにと思われるかもしれません。
自分で修理するためには混合栓の種類をまず知っておくことが大切です。
混合栓には3つの種類があります。
3つの種類と特徴を表からご覧ください。

2ハンドル混合栓一つの吐水口に対し、水とお湯の二つの水栓がある
シングルレバー混合栓レバーが一つあり、上下の動きで水量の調節ができ、左右の動きで水温の調整ができる
サーモスタット混合栓浴室によく使われ、吐水口とシャワーが取り付けてある
温度を調整できるハンドルが付いている

2ハンドル混合栓は、浴室や洗面所でよく見かけるタイプです。
一つの吐水口に対して、水とお湯の二つの水栓が設けられています。
二つの水栓を調整することで、お湯と水の量や温度を操作できます。
水とお湯の水栓をどちらかひねると、水栓に割り当てられている水かお湯だけが出るので、単水栓が二つ付いている構造であると考えてください。

シングルレバー混合栓は一つのレバーだけで水量と水温が調節できるタイプです。
レバーを上下に動かすと水量の増減ができ、左右に動かすことで水温の調整ができます。
片手で操作できるため、台所でよく使われます。
料理中に片手しか使えない時に、操作がしやすいと重宝されている混合栓です。

サーモスタット混合栓は浴室でよく使われます。
水温を一定に保ってくれるサーモスタットが内蔵されており、設定された水温以上は出ないようになっていて安全です。
サーモスタット混合栓の片側のハンドルを動かすと中にあるパーツが動き、温度を調節してくれます。
もう一方のハンドルを動かすと水量を調整できます。
サーモスタット混合栓の特徴は、水量を変えても水温がほとんど変わらないということです。

混合栓の種類によって水漏れの仕方が変わるのか気になります
子レンジャー
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親レンジャー
親レンジャー
それぞれの混合栓の構造を理解し、その後に各混合栓の水漏れする仕組みをチェックしましょう

混合栓の構造や水漏れの仕組みを徹底検証

一般家庭で使用されている混合栓の種類は多くありません。
先に説明した3種類が主に使用されています。

今回は特に台所や洗面所でよく使われる2ハンドル混合栓と、シングルレバー混合栓の二つの構造と水漏れの仕組みを徹底検証します。
それぞれの混合栓がどのような構造になっているのか理解すると、水漏れの仕組みも分かってきます。

水漏れを自分で修理する際に役立つ知識なので丁寧に説明していきます。

蛇口の水漏れしやすい箇所はどこ?

2ハンドル混合栓の構造と水漏れの仕組み

2ハンドル混合栓は昔からある種類なので築年数が古い住宅でよく見られます。
前の項で説明したように、作りが単水栓とほぼ同じなため、構造が非常にシンプルです。
複雑な構造ではないため壊れにくく、水漏れした際には修理がしやすい利点があります。

2ハンドル混合栓の水漏れが発生する特徴は、内部のパッキンの劣化です。

内部構造がシンプルなため、部品が大きく壊れることは少なく、水漏れが起きたとしてもごく少量の水道しか漏れてこない特徴があります。

2ハンドル混合栓の構造を詳しく説明します。
一般的な2ハンドル混合栓はノンライジング式構造になっており、主に5つの部品で構成されています。

  • クランク
  • 本体
  • 水のハンドル
  • お湯のハンドル
  • 蛇口のパイプ

2ハンドル混合栓は、壁の水道管が水栓に直接繋がっていることが多いです。
水栓に繋がるパイプがクランク形状なので、混合栓の給水管をクランクと呼んでいます
クランクの先にはパッキンが付いていて、混合栓本体へ繋がります。
本体と蛇口の間にもパッキンが挟まれています。

2ハンドル混合栓の構造を把握した上で、水漏れの仕組みをチェックしていきましょう。
最も多く発生する水漏れ箇所は、水とお湯のハンドルの下です。
水道を使う時には必ずハンドルを操作するため、ハンドル内部の部品は経年劣化します。
特に三角パッキンやコマパッキンと呼ばれる部品は、ハンドルの開け閉めを長年繰り返すことでひび割れたり、すり減ったりして水漏れの原因になります。

ハンドルの下から水滴が漏れている時には、パッキンが消耗して隙間が空いているかもしれないと疑ってください。

別の原因としてハンドルのナットが緩んでいることが挙げられます。
ハンドルを混合栓本体に固定しているナットが緩んで水漏れが発生することがあります。
ナットが原因の場合は、緩んだ部分を締めてあげれば解決します。

蛇口と混合栓の接合部から水漏れしている時は何が原因なのでしょうか。
混合栓の蛇口は右や左へ頻繁に動く部分のため、長年使っていると摩耗してきます。
接合部に使われているパッキンがすり減って徐々に隙間が空き、水漏れするようになってしまいます。

パッキンが原因の水漏れには、徐々に少量の水が漏れるという特徴があります。
一気にパッキンがすり減ったり削れたりすることはないので、時間を掛けて徐々に水滴がしみ出してくる感じで水漏れします。
最初のうちはごく少量なので気にしないかもしれませんが、放置しておくと水漏れの量が増えるので気をつけてください。

水とお湯のハンドルをしっかり締めているのに、蛇口から水漏れが止まらない原因は、パッキンの摩耗が考えられます。
しっかり水道を止めているのに水漏れしてしまうのは、パッキンの摩耗で隙間ができ、ハンドルによって水道パイプが完全に締められていないからです。
内部のパッキンを交換することで問題は解決できます。

キャップナットの締め直し方 ツーバルブ混合栓

ツーバルブ混合栓からの水漏れを自分で修理するための準備や手順まとめ

シングルレバー混合栓の構造と水漏れの仕組み

現代の住宅で一番多く使用されているのがシングルレバー混合栓です。
多くのメーカーが、様々なタイプのシングルレバー混合栓を販売しています。

混合栓の中で使われている部品はメーカーによって違うので修理の際に気をつけてください。

水道が通るパイプのサイズには統一規格がありますが、それ以外の部分はメーカーごとで異なった部品を使っています。
どのパーツも同じだろう、と安易に考えずに型番を調べて購入するようにしましょう。

シングルレバー混合栓の主要部品はバルブカートリッジです。
バルブカートリッジが本体の中心にあり、レバーの操作に応答して水量と水温を調整します。
シングルレバー混合栓の構造上、水漏れが発生した時の原因はほぼバルブカートリッジの不具合です。
バルブカートリッジを交換してあげれば大部分の水漏れは解消します。

新品のバルブカートリッジは、ホームセンターやインターネットショッピングで手に入れられますが、必ず今使用しているものと同じタイプを購入してください。
古いタイプのシングルレバー混合栓のパーツは、すぐ見つけられなかったり手に入らなかったりすることがあります。
手に入らない時にはメーカーへ連絡してください。

混合栓パーツの平均寿命は10年ですから、10年近く使用している場合は、予備のためにバルブカートリッジを前もって余分に買っておいてもよいかもしれません。

シングルレバー混合栓の構造をチェックします。
混合栓の主要構造部品は3つです。

  • パッキン
  • スパウト
  • ハンドル

水道が流れてくる給水管と本体の間にパッキンが取り付けられています。
パッキンの上に、中が空洞になっているスパウトという部品がかまされ、バルブカートリッジがスパウトの中に設置されます。

スパウトは混合栓本体の真ん中に位置し、蛇口の役割も果たします。
このスパウトの上にパッキンが付いてハンドルが設置されます。
メーカーによってはハンドルと土台が一体になっているタイプと、別々になっているタイプがあります。

水漏れはシングルレバー混合栓のどこから発生するのでしょうか。
一番多いのはハンドルの下からです。
ハンドルを上げれば水道が出て、下げると水道が止まりますが、ハンドルを上げている時に下からも水が漏れることがあります。
蛇口から水が出るだけでなく、ハンドルの下からも水が出る状態になるのです。

シングルレバー混合栓は、一本のレバーを上下左右へ無段階に動かすことができますが、この構造上ハンドルの下に隙間が空いており、その隙間から水漏れが起きてしまいます。
水漏れの原因はバルブカートリッジの故障で、バルブカートリッジ内部のどこかが消耗して水漏れします。

バルブカートリッジ自体が原因なので、ドライバーで緩みを締めれば直る種類の問題ではありません。

水漏れを解消するには、バルブカートリッジを交換する以外にはありません。

スパウトの下から水漏れが起きるケースもあります。
水を出した時にスパウトの根元から水漏れが発生することがあり、蛇口から水が出ていながらスパウトの下からも水が出ている状態になります。
スパウトの下からだけではなく、上から水漏れ起きるパターンも時折見られます。
この水漏れの原因もバルブカートリッジです。
バルブカートリッジの故障によって、内部で水漏れが発生していると考えられます。

別の原因は、スパウト上下のパッキンが摩耗していて水漏れしていることです。
最初にバルブカートリッジを交換し、それでも水漏れが解消しなければパッキンを交換してください。

パッキン交換後も水漏れが直らない時には水栓本体の交換が必要かもしれません。

ハンドルを締めているのに蛇口から水が垂れてくることがあります。
レバーを一番下に下げているのに水道が止まらない症状が出た時、問題の原因はバルブカートリッジです。
数滴しか水漏れしていないので直さなくてもよいと感じるかもしれませんが、一日中水漏れしていると水道代が意味も無く高くなるので早めに対応してください。

シングルレバー混合栓の止水栓周りで水漏れが起きることがあります。
止水栓は見えにくいところにあり、台所ならシンク下、洗面所なら洗面台の下に設置されています。
水漏れの原因は2つ考えられます。

  • ナットの緩み
  • パッキンの摩耗

止水栓に繋がっている水道管の振動や、長年の使用によってナットが自然に緩むことがあります。
ナットが緩んでいるだけであれば締め直して水漏れを解消できます。
パッキンが消耗している時には交換してください。

水漏れの原因はパッキンかバルブカートリッジなんですね
子レンジャー
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親レンジャー
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ほとんどの水漏れが消耗部品の経年劣化が原因なんですよ
自分で水漏れの修理ができたらよいですね
子レンジャー
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親レンジャー
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どのように自力で修理ができるか説明していきましょう

シングルレバー混合水栓の水漏れを修理や交換する方法をまとめました

混合栓の水道で発生している水漏れを修理する方法とは?

メーカーごとに様々な混合栓が販売されていますが、基本的な中の構造は同じです。
使われている部品が違うので注意が必要ではあるものの、修理方法はほぼ同じ手順で行っていけます。
自力で混合栓の水漏れを直したい人が参考にできる情報をまとめたのでご覧ください。

修理のために用意する道具

混合栓を修理する前に用意しておきたい道具は次の通りです。

道具の名前購入費用購入先
スライドレンチ2500円前後インターネットショッピング、ホームセンター、家電量販店
精密ドライバー500円前後インターネットショッピング、ホームセンター、家電量販店
ピンセット800円前後インターネットショッピング、ホームセンター、100均ショップ
水栓レンチ1200円前後ネットショッピング、ホームセンター
プラスドライバー500円前後ネットショッピング、ホームセンター、100均ショップ

スライドレンチはハンドルのナットを緩めるのに使用し、精密ドライバーはハンドルのタイプによっては必要になります。
ピンセットは、バルブカートリッジやコマパッキンといった小さな部品を取り出す時に役立ちます。
水栓レンチはハンドルを外す時に使い、プラスドライバーはビスを緩める時に使います。

どの道具も特殊工具ではなく、普通のお店で手に入れられます。

パッキンの交換方法 

シングルレバー混合栓のパッキンの交換

最初にパッキンの交換方法を紹介します。
パッキンを交換する前に混合栓を分解する方法をまず説明しておきます。

  1. ハンドルのネジをレンチで緩める
  2. ハンドルを上に外す
  3. カバーナットをレンチで外す
  4. 2ハンドル混合栓ならスピンドル、シングルレバー混合栓ならバルブカートリッジを外す
  5. スパウトを取り外す

2ハンドル混合栓の場合、3つ目のステップでパッキンの交換ができます。
シングルレバー混合栓は5つ目のステップで行ってください。

パッキンの交換方法は以下の通りです。

  1. 消耗しているパッキンを外す
  2. 新しいパッキンを取り付ける
  3. 混合栓を再び組み立てる

パッキンを外す時にピンセットを使うと引き抜きやすいです。

水栓金具は非常に傷つきやすいので、道具を使う時に傷つけてしまわないよう注意してください。

シングルレバー混合栓は、スパウトの上下にパッキンが一つずつ付いていることがあります。
どちらか一方だけしか損傷していなくても、必ず両方交換するようにしてください。

バルブカートリッジの交換方法 

シングルレバー混合水栓のカートリッジ交換

シングルレバー混合栓のバルブカートリッジは、どのように交換したらよいでしょうか。

  1. 古いバルブカートリッジを取り外す
  2. 新しい部品を取り付ける
  3. 混合栓を再び組み立てる

バルブカートリッジを交換する際に、向きが逆にならないよう気をつけてください。
逆さまになっていても取り付けられますが、温度調整の切り替えが逆になって使いづらくなります。

混合栓の水漏れは意外と自分で修理できそうですね
子レンジャー
子レンジャー
親レンジャー
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一度試してみて水漏れが直らなければ水道業者に連絡してください。修理が上手くできるか不安な時にも気軽に業者へ相談してくださいね

混合水栓から水漏れを起こしたら?構造を知って修理を行う方法まとめ

まとめ

混合栓の水道から水漏れが発生した時に直す方法は、パッキンとバルブカートリッジを交換することです。
一般家庭で使われている2ハンドル混合栓とシングルレバー混合栓の水漏れは、ほとんどこの2つの部品が原因です。

パッキンを交換する際に2つセットになっている構造であれば、必ず両方とも交換します。
片方だけの交換にすると、後から再び水漏れするリスクがあります。

バルブカートリッジを交換する場合は、新しいパーツの向きに気をつけて取り付けましょう。
部品を購入する場合、現在使用しているメーカーの部品と同じ型番のものを手に入れてください。

修理をする時に、スライドレンチやピンセットがあると楽に部品交換ができます。
作業が上手くいくか不安な時には水道業者へ依頼すると安心です。


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