風呂場にコバエが発生する原因は何?退治方法や虫を防ぐ対策を徹底解説

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風呂場にコバエが発生する原因は何?退治方法や虫を防ぐ対策を徹底解説

どこからともなく現れ、家中を飛び回るコバエ。
一日の疲れを癒やす風呂場でコバエが飛び回っていたら、うんざりしてしまいます。

生ごみもないし、浴室でコバエが発生するわけない!扉を開けておけば居なくなるでしょ?と思っていませんか?
コバエはキッチンにある生ごみ等に寄ってくる虫として知られていますが、実は風呂場にも発生するのです。
放置しておくと数が増え、風呂場がコバエだらけになるかもしれません。
見つけたら早めの対策をしましょう。

そこで今回は、風呂場にコバエが発生する原因と、退治方法や虫を防ぐ対策について徹底解説します。
風呂場のコバエにお悩みの方はもちろん、水回りの虫にお困りの方も是非最後までご覧ください。

風呂場を飛び回るコバエの正体とは?

風呂場を飛び回るコバエの正体は、チョウバエという種類の虫です。
褐色で5㎜くらいの大きさのものをオオチョウバエ、黒く1㎜くらいのものをホシチョウバエと呼びます。

名称にはハエという文字が付いていますが、実はこの虫、ハエではなく蚊に近い種類の虫なのです。

日本に生息するチョウバエの種類は約70種類。
その中でも、一般家庭や飲食店等で見られるコバエのほとんどは、オオチョウバエ又はホシチョウバエとなります。

1匹見つけたら300匹いるかも?!

この虫の一生は大変短く、生まれてから死ぬまでのサイクルは平均1ヶ月程度。
しかし、1ヶ月経ったら全てが居なくなるわけではありません。
なぜなら、チョウバエはコバエの中でも繁殖力が高く、一匹当たり200~300個の卵を産み付けると言われているからです。

一匹のコバエが居なくなっても、300の卵が孵化し、成虫になり、また300個の卵を産んでいく…
一匹見つけたら300匹、あるいはそれ以上のコバエが隠れているかもしれないのです。

そのままにしていたら300匹のコバエが出てくるかもしれないのですね…
子レンジャー
子レンジャー
親レンジャー
親レンジャー
数が増え、コバエが誤って体内に入れば健康被害が生じることもあります。
蚊に近いコバエといっても、蚊のように血を吸うわけではないし、ハエのようにブンブンと飛び回るわけでもない。
これまでは、コバエに対して危険というよりも、鬱陶しいとか目障りだなと感じていた方も多いでしょう。
一見、人体には無害な無視であるように思いがちですが、実はコバエが人体に悪影響を与えた病例は少なくありません。

人の身体に卵を産み付ける

ハエ症という病気をご存知でしょうか。
この病気は、ハエの幼虫が人体に侵入することによって引き起こされるものです。
瞼や消化器官、気道、泌尿生殖器などに寄生すると体内で炎症が起き、原因不明の腹痛や下痢、各所の痛みといった症状が表れます。 

実際、ハエ症による症例も報告されており、膀胱炎の症状が泌尿生殖器に寄生したハエの幼虫によるものだったというケースがありました。

暗く湿度の高い場所を好むコバエは、夜間の暗い間に活発に活動し、人間の鼻や口内、瞼に産卵します。
知らぬ間に体内で成虫になり、原因不明の症状に悩まされてしまうかもしれません。

大量発生する前の対策が大切

コバエが産み付ける卵の大きさは0.2㎜メートルほどで、人の目視では確認できません。
その卵が孵化するまで約2、3日ほどかかり、その後は脱皮を繰り返しながら成虫へと成長していきます。

温かい環境なら冬でも活発に活動するため、屋内の風呂場であれば年中活動するでしょう。
ただし、卵が孵ってから煩わしく飛び回るまでには約20日程度かかると言われています。
つまり、その20日間の間にコバエとその幼虫を撃退できれば、それ以上増え続ける可能性は低いということです。

風呂場で一匹でもコバエを見つけたら、すぐに対策を施し、それ以上の拡大を防ぐことが大切です。

コバエの発生源はどこ?

一般家庭のコバエ発生源はどこ?

一般家庭でコバエが発生するのは下記のような場所です。

  • 浄化槽
  • 排水溝
  • 排水口
  • 植木鉢

皮脂やヘドロなどがこびりつきやすい、このような場所がコバエの発生源になりやすくなります。
常に気温が一定に保たれている住宅であれば一年中活動し、特に湿度の高い6~10月に活動を活発化させます。

これらの場所には不衛生な環境になりやすいという共通点があります。

例えば、

  • 湿度が高い
  • 汚水がある
  • ぬめりがある

コバエの発生源には有機物を多く含んだ垢や石鹸カス、生ごみがあります。
それらを好物としているためエサにし、さらにヌメリや汚れた部分に卵を産み付けるのです。

場所によって発生する種類が違う

コバエが発生する場所によって種類が異なります。
まずは下記表をご覧ください。

種類体長発生しやすい場所
オオチョウバエ3~5㎜風呂場
ホシチョウバエ1㎜程度風呂場
ノミバエ2~3㎜生ごみ・植物
ショウジョウバエ2~3㎜生ごみ
キノコバエ2㎜程度腐敗した植物

風呂場が発生源となりやすいオオチョウバエやホシチョウバエと同じく、どのコバエも非常に繁殖力が高いのが特徴です。

最大500個の卵を産み付ける種類もありますので、発生場所やコバエの種類に限らず、一匹見つけたらすぐに対策を講じましょう。

コバエの侵入経路はどこ?

卵を産み付け、どんどん増えていくコバエ。
では、最初の一匹はどうやって侵入してくるのでしょう。

前項でお伝えした通り、どのコバエもその体長はとても小さく、一般的には2~3㎜程度しかありません。
そのため、どんなに気を付けていても、次のような場所から侵入してきてしまいます。

  • 換気扇
  • 網戸
  • 玄関
  • ベランダ

細い隙間や小さな網目もするりと通り抜けてしまいます。

住宅内に進入したらエサとなるものがある場所、卵を産み付けるのに適切な場所を探し、そこに居座ってしまうでしょう。

風呂場のコバエは下水管からやってくる

風呂場に発生するコバエは、下水管から上がってきたものである可能性が高いでしょう。
各家庭の汚水が流れる下水管は、ヘドロや食材カスなど様々な汚れが蓄積された不衛生な状態のため、虫が湧きやすくなります。

下水管を流れる汚水は処理施設へと流れていきますが、そこで発生した虫は各家庭の排水溝等に上がっていき、卵を産み付け増えていくのです。

風呂場の排水溝は汚れが溜まりやすい

排水口によく使われるトラップ

トイレの便器内に常時水が溜まっているように、風呂場やキッチンなど他の水回りの排水溝にも水がたまっています。
これは、トラップと呼ばれるもので、下水管から上がってくる臭いや虫が上がってこないようにするためにあります。

トラップにはワントラップとドラムトラップの2種類があり、風呂場には通常、ドラムトラップが用いられます
ドラムトラップは貯水する部分がドラムのような形でたくさん貯水できるという特徴があり、排水管から空気が逆流しにくいというメリットがあります。
しかし、水が蒸発しにくい構造ゆえ、お手入れの難しさがデメリットでもあります。

風呂掃除の頻度を調査したデータによると、およそ半数の人が毎日掃除をしていると答えていました。
しかし、それは浴槽や洗い場だけであり、排水溝までは行き届いていません。
排水溝に汚れが蓄積し続けるにもかかわらず、掃除しにくいとなると、風呂場の排水溝は常に不衛生な状態となってしまうのです。

確かに、風呂場の掃除はカビ防止中心で、排水溝の奥のお手入れまでは考えていませんでした。
子レンジャー
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親レンジャー
親レンジャー
普段目に見えないですから、長らく掃除していない方も多いでしょう。
実は、排水溝だけではなくて、浴槽の下に潜んでいるケースも多いのですよ。
洗い場と浴槽が分かれている場合は、浴槽の下に汚水が溜まっている可能性があるため要注意です!
エプロンカバーを外すと浴槽の下を確認できますから、駆除・予防する場合はこの部分もくまなくチェックすることが大切です。

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風呂場のコバエ退治方法まとめ

風呂場のコバエを退治する方法

「最近コバエがいるな。でもそのうち居なくなるでしょ。」と思ったら大間違い。
放置しておくと、数百匹のコバエが大量発生するかもしれません。
数が多くなると根絶するのが難しくなりますので、一匹でも見つけたら原因の箇所を特定し、すぐに対策を講じましょう

ここからは、風呂場のコバエを退治する下記4つの方法についてご紹介します。

  • 熱めのお湯をかける
  • 氷を置く
  • 殺虫剤を使う
  • 業者に虫駆除を依頼する

では、それぞれの方法について詳しくみていきましょう。

熱めのお湯をかける

いくつかある退治方法の中でも最も手軽なのが、こちらの方法です。
コバエの幼虫は熱いお湯をかけると死滅します。
そのため、シャワーで熱いお湯を出し、排水口に万遍なくかけましょう

ただし、熱すぎるお湯を使用するのは危険です。
なぜなら、排水管が変形したり、破損し、大規模な水漏れの原因になる恐れがあるからです。

コバエ駆除のために排水管自体を損傷させてしまっては元も子もありませんから、温度には十分気を付けましょう。

コバエの幼虫が死滅するのは60~70℃、排水管の耐熱温度は60℃です。
使用するお湯の温度は最高でも60℃までに留めておくことが大切です。

氷を置く

コバエも他の生物と同じように生存できる温度には限度があります。
コバエは屋外の寒さの中、生きることができません。
つまり、排水管内を冷やすことで卵の孵化や成長を止められるということです。

そこで氷の出番です。
氷を排水口において軽く水を流しておけば、排水管内の温度は急激に下がりますので、コバエの幼虫たちは死滅するでしょう。

この方法を試す場合は、冷蔵庫で作れる氷ではなく、スーパー等で手に入れられる大きめの氷が最適です。
溶けにくく、長時間冷やし続けられるため、排水溝の奥に住処がある場合にも効くでしょう。

殺虫剤を使う

この方法は、市販されている殺虫剤を飛び回っているコバエや住処となっている排水溝に向けて噴射する方法です。
殺虫剤を購入する手間がかかりますが、至って簡単であり、非常に効果の期待できる駆除方法といえるでしょう。

ただし、殺虫剤といっても、コバエに効くものと効かないもの、成虫に効くものもあれば幼虫に効くものなど様々な種類があります。

購入前には製品をよく確認し、コバエ、チョウバエに効果的な薬剤を購入しましょう。

薬剤を混ぜると大変危険ですので、くれぐれも一度に数種類の殺虫剤を撒くことのないよう気を付けてください。

親レンジャー
親レンジャー
近年よく見かける燻煙タイプの殺虫剤もおすすめです。
隅々にまで薬剤が行き渡りますので、効果が期待できるでしょう。
リビング等では精密機械等を動かさなければ使えませんが、風呂場なら移動させるものも少ないので気軽にできますよ。
噴霧タイプならすでに繁殖してしまったコバエも駆除できますか?
子レンジャー
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親レンジャー
親レンジャー
殺虫剤では飛び回っているコバエを駆除することはできるでしょう。
しかし多くの成虫が排水溝内に卵を産みつけている可能性があり、その全てを根絶するのは難しいかもしれません。
自身で駆除しても再び湧いてくる場合は、専門業者に駆除を依頼した方が良いもしれませんね。

業者に虫駆除を依頼する

大量の虫が発生し、自身ですべて退治できない場合は業者に駆除を依頼しましょう。

害虫駆除の専門業者だけではなく、ハウスクリーニングを専門とする業者でもチョウバエの駆除を行っています。

コバエによる被害や原因を特定し、手が行き届かない場所や見落としがちな部分などを徹底的に調査・駆除してくれるでしょう。
業者が使用する薬剤は特殊ですので、殺虫力についても市販の物より高い効果が期待できるでしょう。

水回りの虫を防ぐ対策

石鹸カスや皮脂汚れ、垢、シャンプーやリンス、髪の毛。
風呂場の排水口や排水管を通るこれらは、すべてがコバエの大好物です。

排水管の中は水も流れていくから、汚れは付かないでしょ?と思われるかもしれませんが、油分やタンパク質は冷え固まるため、排水管内部にこびりついている可能性があります。
定期的にお手入れをしなければ汚れはドンドン蓄積されてしまうでしょう。

ここでは、風呂場の虫を防ぐ対策法についてご紹介していきます。
コバエを退治した方も、再度虫が湧くのを防ぐために是非実践してください。

虫が生育しない環境をつくること

コバエを始め、水回りに発生する虫が好むのは不衛生な環境です。
つまり、排水管や排水口に汚れのない、いつもきれいな状態であれば、虫が発生する原因がなくなるということ。
水回りの虫を防ぐには、虫の住処に適さない環境にすることが大切なのです。

虫が好む環境虫が好まない環境
湿度が高い湿度が高い
汚水がある水がキレイ
ヌメリがあるヌメリがない

表にあるような清潔な環境に変えることで、水回りの虫を予防できるでしょう。
既に蓄積された汚れはしっかりと取り除き、その後も定期的に掃除を行い、キレイをキープすることが大切です。

排水口の掃除方法

重曹とクエン酸を使った排水口の掃除方法

虫の住処となるのは排水口や排水溝。
風呂場でもキッチンでも洗面所でも、その入り口にはゴミ受けがあります。
食材カスや異物を流さないためのゴミ受けは目が細かく、ヌメリが発生しやすいところです。

この部分の掃除方法でおすすめなのが、重曹とクエン酸を使う方法です。
二つを合わせると発生する炭酸ガスが汚れを浮き上がらせ、強い力で擦らなくても汚れやぬめりを除去できます。
人体に害のない、ナチュラル素材を使った掃除方法となりますので、毎日のお手入れに是非ご活用ください。

では、ポイントを確認しながら掃除の手順を見てみましょう。

  1. ゴミ受け皿や排水溝の蓋に重曹をかける
  2. 次にクエン酸をかける
  3. 発泡したのを確認したら30分程度そのまま置く
  4. お湯で流す

先に重曹を、次にクエン酸を振りかけると発泡効果が高まります。

分解して浮き上がった汚れを残さないよう、掃除後はお湯でしっかりと流しましょう。

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排水管の掃除方法

ワイヤーブラシで排水管を掃除する方法

排水口の奥にある排水管は、汚れを溶かす洗剤や物理的に汚れを掻きだす道具を使って掃除します。

最も手軽なのは、排水管などに使用するパイプ洗浄剤です。
これはタンパク質汚れを溶かすため、排水管にこびりついた汚れを分解してくれます。
週に1度のペースで使用すると、キレイな状態をキープできるでしょう。

長年排水管のお手入れをしてこなかった場合は、すでに汚れが蓄積され、排水管内にこびりついているかもしれません。
その場合は、ワイヤーブラシと呼ばれる道具を使って物理的に汚れを掻き出し、除去しましょう。
ワイヤーブラシはホームセンターにて数百円で購入可能です。
それでは、ワイヤーブラシの使い方をみていきましょう。

  1. 作業する排水口周辺をビニールシートで養生しておく(周囲に汚れが飛び散る可能性があるため)
  2. 排水口にゆっくりとワイヤーブラシを押し込んで入れる
  3. ワイヤーを回転させながら奥に進める
  4. 固い感触に当たったら蝶ボルトを締め、グリップを回しながら進める
  5. ワイヤーを引き抜き、ヘッド部分を拭く
  6. 汚れがひどい場合は2~5を繰り返す

ワイヤーを入れ、軽く揺らしたときの感覚で汚れの度合いが分かります。
ゴツゴツした感じであれば汚れの度合いは重度です。

ワイヤーブラシでキレイにした後はパイプ洗浄剤等を使用すると、よりキレイな排水管になるでしょう。

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まとめ

ここまで、風呂場にコバエが発生する原因と退治方法や対策方法について解説してきました。
住宅内に発生するコバエにはいくつかの種類があり、そのうち風呂場で発生することが多いのはオオチョウバエ、ホシチョウバエと呼ばれるものです。

とても繁殖力が高く、一匹が一度に産む卵の数は300個もあります。
風呂場でコバエを見つけたら、すでに卵を産み付けているかもしれません。
数が増えると根絶が難しく、また健康被害を被る恐れがありますので、成虫になって跳びまわり始める20日間の間に退治しましょう。

退治・予防で大切なことは、虫の生育しない環境にすること=清潔な状態を保つことです。
排水口、排水管のヌメリやカビ、油汚れ等を取り除きましょう。
たった一度キレイにしただけでは、再度虫が湧く可能性があります。
清潔な状態をいつもキープするために、定期的にお手入れをすることが大切です。


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